

会社説明会は、企業の沿革や事業を紹介するだけの場ではありません。学生が「自分が働く姿」を考え、その後の仕事体験や選考へ進むための情報を得る接点です。資料を増やす前に、説明会を終えた学生に何を理解してほしいかを決めると、話す内容と案内の順番を整理しやすくなります。本記事では、新卒採用の会社説明会を、仕事の理解・社員との対話・次の案内という三つの観点から設計します。
「会社を知ってもらう」という大きな目的を、学生の行動に近い言葉へ置き換えます。たとえば営業職の募集なら、取引先への提案が中心なのか、既存顧客の相談対応が中心なのかを理解してもらうことが一つの到達点です。別の職種を同時に募集する場合も、全職種を同じ説明で済ませず、担当する仕事の違いを示します。
参加者が企業を初めて知る段階なのか、すでに求人情報を読んだ段階なのかで、必要な説明は変わります。初回の接点では事業と仕事の関係を丁寧に扱い、理解が進んだ学生には配属や研修など具体的な情報を加えます。目的は一つに絞る必要はありませんが、終了時に覚えてほしいことを三つ程度にまとめると、話し手の準備もそろえやすくなります。

事業紹介から職種紹介へ進むときは、「誰のどのような課題を、何を使って解決する仕事か」という順番を意識します。抽象的な理念だけでは、入社後に行う作業が見えません。実際の業務の中から公開できる場面を選び、資料作成、社内打ち合わせ、顧客対応など、担当者が行う行動を紹介します。
たとえば架空の法人営業の説明なら、「企業向けの提案を行う」に加え、相談内容を聞く、現場の担当者と情報を整理する、提案資料をつくる、と段階を示せます。この例は特定企業の実績ではなく、説明を具体化するための一例です。仕事の全体像と新人が最初に担当する範囲を分けて話すと、経験のない学生にも伝わりやすくなります。
社員の体験談は、仕事の具体像を補う役割があります。「やりがいを話してください」だけでは内容が広がりすぎるので、最初に覚えた仕事、先輩に相談した場面、チームで進めた作業など、話題を用意します。個人の経験と会社全体の制度を混ぜず、制度の説明は担当者が補足すると、受け取られる情報がそろいます。
質問の時間は、最後に一度だけ設ける方法以外にも、職種紹介の後に短く挟む方法があります。オンラインではチャット、対面ではメモや口頭など、参加方法を最初に案内します。回答がその場で確認できない質問は、推測で答えず、確認して伝える窓口を示します。学生の質問内容を次回の資料の参考にする際も、個人が特定される情報を不用意に残さないよう扱います。

次の接点へ進むために、対象者、申し込み方法、締切、準備物、問い合わせ先を一つの案内にまとめます。説明会の内容と求人ページで職種名が違うと、学生は同じ募集か判断しづらくなります。マイナビ新卒などに掲載する名称と、説明会で使う名称を合わせ、違いがある場合は理由が分かる表記にします。
終了後に送る連絡は、参加へのお礼と次の案内を分けて読みやすくします。参加した学生すべてが同じ段階に進むとは限らないため、会社情報を再確認できるページも用意すると便利です。関心を持った学生との接点を丁寧につなぐことが大切で、単に参加人数を増やすことだけを説明会の目的にしない設計を考えましょう。
まず、説明会の台本を作る前に、下の項目を採用担当者と登壇社員で埋めます。作成する資料には、事業の説明、募集職種、入社後の学び、次の接点という四つの区切りを設け、それぞれの担当者を決めます。資料ができたら、実際に声に出して説明し、専門用語の補足や案内の不足を確認してください。持ち時間を超えた場合は、文字を小さくして詰め込まず、目的に直結する内容を本編に残し、補足を別資料に分けます。
| 整理する項目 | 記入する内容 |
|---|---|
| 学生の段階 | 初めて会社を知るのか、応募を検討しているのか |
| 仕事の説明 | 担当する行動と新人が最初に学ぶ範囲 |
| 登壇者 | 制度の説明と経験談を誰が担当するか |
| 次の接点 | 申し込み先、締切、準備物、連絡窓口 |
社内の準備では、台本だけでなく、当日に使うURL、画面共有、会場案内、質問の受け付け方も確認します。採用担当者が進行を担当し、社員が仕事の具体例を話すなど、役割を分けておくと、一人に説明が集中しにくくなります。説明会は独立したイベントとして考えるより、ナビサイトの情報や選考案内とつながる接点として設計すると、学生へ伝える内容をそろえやすくなります。
Hitotechnologyへの相談では、募集職種、説明会の対象、実施方法、社内で用意できる素材を整理して伝えると、検討したい内容が明確になります。新卒採用支援のサービス情報を確認しながら、ナビサイト、スカウト、学生との接点をどのようにつなぐかを考えることができます。具体的な対応内容や実施体制は、企業ごとの採用計画に合わせて確認してください。
説明会から選考まで学生を大切にする新卒採用を考えるなら、Hitotechnologyという選択肢がおすすめです。伝える仕事の内容と、次の接点への案内を一緒に整理するところから始めましょう。
まとめ
説明会では、目的を決め、仕事を具体的な行動で示し、社員との対話と次の案内をつなぐことがポイントです。資料の量より、学生が理解して動ける構成を大切にしてください。
学生との接点を丁寧につなぐ説明会を、採用計画に合わせて考えてみませんか?